エアスイミング2022

エアスイミング

シャーロット・ジョーンズ作
小川公代訳 幻戯書房刊

実話をもとにした同作は、1920年代のイギリスで「女性らしく振る舞っていない」「婚外子を産んだ」ことを理由に触法的精神異常とされ、聖ディンプナ病院に収容された女性たちを描く二人芝居。

出演 ペルセポネー 渡辺梓
   ドーラ 吉村元希
日時 2022年12月21日 19時
        22日 19時
        23日 19時
        24日 16時
        25日 17時
        ※開場は開演の30分前
場所 アトリエ戯曲組
チケット 5,000円

【本年の「エアスイミング」上演の概要】

去年好評を博した戯曲組公演「エアスイミング」
50年以上も施設に収容され自由を与えられなかった2人の女性の物語に、多くの観客が共感し、感動し、今の日本にもまだ残っている男女格差の問題を突きつけられたことと思います。
多くのお客様が「重い」「辛い」「苦しい」と感じざるを得ないこの物語の設定ですが、ペルセポネーとドーラという2人の女性のウィットに富んだ会話や、この2人が歌や踊り、そして自身の想像力によって形成されるポルフとドルフというキャラクターに救われていく様に、先の見えない、解決方法の全くない、辛く苦しい状況においても、人間は希望を見いだしていくのだという光を感じることが出来るのだと思います。

この重苦しい物語を昨年もクリスマスの時期に上演しました。
そして今年もまた年末の忙しい、皆が浮かれているクリスマスの時期に上演します。
町中が喜びと光に満ちあふれているそんな時にこそ、家族に会うこともなく特別なお祝いをすることもなく、住む家や今日の食べ物の心配をしている人たちを忘れないでいようと思うからです。